糸リフトはメスを使わずにリフトアップできると人気の美容施術ですが、実際どのくらいの効果があるのか、どれくらい持続するのか気になる方も多いはずです。
また、「何本入れたら効果が出るの?」「ほうれい線やフェイスラインにも効くの?」「効果がない人もいるって本当?」といった疑問の声もよく聞かれます。
この記事では、糸リフトの効果が出るタイミング・本数や部位ごとの違い・他施術との比較を消化します。
糸リフト(スレッドリフト)とは?
糸リフトとは、特殊な医療用の糸を皮下に挿入し、たるんだ肌を内側から物理的に引き上げるリフトアップ施術です。切開を伴わないため、ダウンタイムが短く、気軽にたるみ治療を試したい人に人気があります。
使用される糸には、肌のコラーゲン生成を促す素材(PDO、PCLなど)が使われることが多く、リフトアップ効果と美肌効果の両方を期待できるのが特徴です。
【こんなひとにおすすめ】
- フェイスラインやほうれい線のたるみが気になってきた人
- ハイフやマッサージでは物足りなくなってきた人
- メスを使わずに、自然なリフトアップをしたい人
- イベント前などに、短期間で顔を引き締めたい人
- 将来的なたるみ予防として20〜30代から取り入れたい人
糸の種類や本数によって効果の出方が異なるため、自分のたるみ具合や年齢、希望する仕上がりに合わせて施術を行うことが大切です。
糸リフト(スレッドリフト)の基本的な効果とは?
糸リフトには、即効性のある物理的リフトアップ効果と中長期的な美肌・若返り効果、将来的なたるみ予防の3つの軸があります。単なる引き上げだけでなく、肌質改善やエイジングケアとしての役割も担う施術です。
ここでは糸リフトの基本的な効果を紹介します。
即効性のある物理的リフトアップ効果
糸に付いている「コグ(トゲ)」が皮膚の内側で組織に引っかかり、たるんだフェイスラインや頬をグッと引き上げる効果があります。施術直後から変化を実感しやすく、Vラインの輪郭や頬の位置が整うことで、顔全体の印象がすっきり若々しく見えます。
中長期的な美肌・若返り効果
多くの糸には、体内で吸収されながらコラーゲンやエラスチンの生成を促す成分が使用されています。そのため、肌にハリや弾力が生まれ、毛穴の引き締めや小ジワの改善にもつながるのが大きな魅力です。
将来的なたるみ予防
糸リフトは、今あるたるみを引き上げるだけでなく、肌の土台を強化することで今後のたるみを予防する先回り美容としても活用されています。特に30代前後から始めることで、将来的な老け感を遅らせる効果が期待できます。
糸リフト(スレッドリフト)の効果はいつから実感できる?糸リフトの効果が出るまでの期間とピーク
糸リフトは施術直後に変化を感じられる即効性がある一方で、本来の美肌・引き締め効果がしっかり出るまでには一定の時間がかかります。
ここでは、効果の実感タイミングとピーク時期について詳しく解説します。
見た目の変化は術直後から感じる
糸リフトは、コグ(トゲ)のついた特殊な糸で皮膚を物理的に引き上げるため、施術直後からフェイスラインの引き締まりや頬の位置の変化を実感する方が多いです。腫れやむくみが落ち着くと、より自然で引き上がった印象になります。
肌質改善やコラーゲン生成の効果は約1ヶ月後から
コラーゲンの生成促進や弾力アップといった肌質改善の効果は、施術から2〜4週間ほどでじわじわと実感できるようになります。特にPCLやPDO素材の糸は、体内に吸収されながら美容成分を放出し続けるため、ハリ・ツヤが自然と出てくるのが特徴です。
効果のピークは2〜3ヶ月後、持続は半年〜1年半
最大の効果を感じられるピークは、施術から2〜3ヶ月後が目安です。この頃には、リフトアップ効果と肌質改善効果が両方揃い、見た目の若返り感が最も高まります。その後は徐々に効果が薄れ、糸の素材や生活習慣によって半年〜1年半程度持続するのが一般的です。
糸リフト(スレッドリフト)の効果が出にくい人の特徴と注意点
糸リフトは手軽にリフトアップが叶う人気施術ですが、すべての人に同じように効果が出るわけではありません。
以下に当てはまる方は、効果が出にくい傾向があるため、事前の理解と医師との相談が重要です。
皮下脂肪が多く、たるみが強い人
糸リフトは皮膚を物理的に引き上げる施術ですが、脂肪層が厚すぎると糸の力だけでは十分にリフトアップできないことがあります。特に顎下やフェイスラインに脂肪が多い場合は、脂肪溶解注射や脂肪吸引との併用が検討されることもあります。
皮膚が硬く、伸縮性が乏しい人
加齢によって皮膚が硬くなり、弾力が失われている場合、糸を挿入しても期待通りに引き上がらなかったり、戻りやすくなるケースがあります。この場合は、スレッドリフトだけでなく、他の治療との組み合わせが効果的です。
もともとたるみが軽度な人
皮膚のたるみが軽い場合は、リフトアップ効果が“劇的”に見えづらいことがあります。その分、肌質改善や予防的なエイジングケアとしての価値が高く、効果の“見え方”のギャップに注意が必要です。
期待値が過剰に高い人
糸リフトはあくまで切らないリフトアップであり、フェイスリフト手術のような大きな変化を求める方には不向きです。完全に若返るといった過度な期待はせず、現実的な仕上がりを理解したうえで受けることが大切です。
糸リフト(スレッドリフト)の本数ごとの効果の目安
糸リフトは入れる本数によって見た目の変化や満足度が大きく異なります。
どれくらいの本数でどのような効果が期待できるのかを知っておくことで施術の計画を立てやすくなるでしょう。
2〜4本はナチュラルな変化
2〜4本程度の施術では、軽い引き上げや左右差の調整、たるみの予防といったナチュラルな変化を求める方に適しています。フェイスラインのわずかなもたつきやほうれい線周辺の緩みなど、ピンポイントのケアが中心です。
大きな変化は見えにくいですが、はじめての糸リフト体験としては最小限でリスクも少ない本数といえるでしょう。
6〜10本で自然な若返り効果に
たるみが気になり始めた30代〜40代に多いのがこの本数。フェイスラインや頬、口元にかけての引き上げにバランスよく対応でき、横顔や写真映りの印象も変わります。
無理なくナチュラルに見た目年齢を若返らせたい方にとっては、満足度の高い仕上がりが得られやすい本数帯です。
12本以上でしっかり引き上げたい人向け
明確なたるみや肌の緩みが気になる40代以降や、しっかりとした変化を希望する方には12本以上が推奨されるケースもあります。特にフェイスライン・頬・マリオネットライン・顎下など広範囲に及ぶ引き上げにはこのくらいの本数が必要になることも。
本数が多くなると費用も比例して上がりますが、引き上げ効果が高く長期的な満足度も見込めます。
糸リフトの本数に関してはこちらの記事で詳しく紹介しています。
部位別に見る糸リフト(スレッドリフト)の効果の違い
糸リフトは顔全体を一気に引き上げるイメージを持たれがちですが、実際には部位ごとに効果の出方が変わります。
ここでは部位別に表れる効果の違いを紹介します。
フェイスラインや頬のたるみ
糸リフトの中でも最も効果が実感しやすいのがフェイスラインや頬のたるみです。加齢によるもたつきや、顔全体の輪郭がぼやけてきた方には、比較的少ない本数でも変化が分かりやすい部位とされています。
特に引き上げ効果の高いコグ付きの糸を使うことで、シャープな輪郭が期待できます。
ほうれい線・マリオネットライン
ほうれい線やマリオネットラインに対しても糸リフトは一定の効果が期待できますが、完全にシワを消すことは難しい場合もあります。
これらのラインは皮膚のたるみだけでなく皮下脂肪の量や骨格構造も影響しているため、糸リフト単体よりもヒアルロン酸注入などとの併用が効果的なこともあります。
引き上げる位置や方向の設計がとても重要となるため、医師の技術に大きく左右される部位でもあります。
こめかみ・鼻・目元など小部位
こめかみや鼻・目元周辺などの細かい部位に糸を入れる場合、非常に高い技術と繊細なデザイン力が必要です。
例えばこめかみへの糸は、目元のたるみや眉位置の調整に使われますが、過度な引き上げで不自然な表情になるリスクも。
また鼻への糸リフトは韓国を中心に人気ですが、日本国内ではまだ症例数が少なく、合併症リスクや異物感が残るケースもあるため、慎重に検討しましょう。
年代別|糸リフト(スレッドリフト)の効果の感じ方と違い
糸リフトはすべての年代に対応できる美容施術ですが、年齢によって目的や実感しやすい効果が異なります。
ここでは年代別に感じられる糸リフトの効果を紹介します。
20代・30代は「予防」としての効果が中心
20〜30代の方にとって、糸リフトは本格的なたるみ治療というよりも、将来的なたるみを防ぐ予防施術として人気です。
まだ大きな肌のたるみがない時期だからこそ、少ない本数でも**フェイスラインの軽い引き締めやコラーゲン生成による美肌促進効果が期待できます。
また、肌質改善や毛穴引き締めといった効果も狙えるため、美意識の高い若年層を中心に支持を集めています。
40代・50代はたるみ改善の即効性に注目
加齢とともにフェイスラインのたるみやほうれい線が目立ちやすくなる40〜50代では、見た目の若返り効果を実感しやすい年代です。
この年代は肌の弾力や脂肪の重みによって、しっかりと引き上げる力を持つコグ付きの糸を複数本使用するケースが多くなります。
施術直後からリフトアップを感じた、周囲に若返ったと気づかれたという声も多く、即効性とダウンタイムのバランスに満足する傾向があります。
60代以降は他施術との併用も検討を
60代以上になると、皮膚のたるみが進み、糸リフト単独での効果が限定的になることがあります。
この年代では、糸リフトに加えてヒアルロン酸注入やハイフ、脂肪吸引などの複合的な施術を検討することで、より自然な若返りが期待できます。
また、皮膚の薄さや血管の浮き出しやすさも考慮し、医師と相談のうえで施術方法を丁寧に選ぶことが重要です。
ハイフやヒアルロン酸と比べた糸リフト(スレッドリフト)の効果
糸リフト | ハイフ(HIFU) | ヒアルロン酸注入 | |
主な効果 | たるみのリフトアップ | 肌の引き締め・たるみ予防 | ボリューム補正・シワ改善 |
即効性 | ◎ 直後から実感 | △ 1〜2ヶ月で徐々に実感 | ◎ 施術直後から実感 |
持続期間の目安 | 約6ヶ月〜1年半 | 約3〜6ヶ月 | 約6ヶ月〜1年 |
ダウンタイム | 腫れ・内出血が数日〜1週間 | ほぼなし〜軽い赤み | ほぼなし〜軽い腫れ |
適した悩み | 頬のたるみ・フェイスラインのもたつき | 肌のゆるみ・小じわ | くぼみ・ボリューム不足 |
効果の範囲 | 縦方向へのリフトアップ | 肌の土台を引き締め | 凹み部分のボリュームアップ |
施術時間の目安 | 30〜60分程度 | 30分〜1時間程度 | 10〜30分程度 |
施術費用の目安 | 約10万〜30万円前後 | 約3万〜10万円前後 | 約3万〜15万円前後 |
糸リフトの効果をより深く理解するためには、他の人気たるみ治療との違いを知ることが重要です。
特にハイフ(HIFU)やヒアルロン酸注入と比較すると、それぞれの得意分野がはっきり見えてくるでしょう。
ここでは、ハイフやヒアルロン酸と比べた糸リフトの効果を紹介します。
ハイフと糸リフトの違い
ハイフは超音波で皮膚の内側(SMAS層)に熱エネルギーを与え、たるみを引き締める施術です。ダウンタイムが少なく、顔全体のリフト感をゆるやかに整えるのに適しています。
一方、糸リフトは物理的に皮膚を引き上げる施術で、即効性と引き上げ力に優れるのが特徴です。ピンポイントで下がりやすい部分をグッと持ち上げたい方には糸リフトの方が向いています。
ヒアルロン酸と糸リフトの違い
ヒアルロン酸は顔のボリュームを補う施術で、ほうれい線や頬のコケなどに直接注入することでふっくらとした印象に改善できます。
対して糸リフトはリフトアップに特化しているため、「ボリュームよりもたるみの引き上げを重視したい」という方に向いています。
両者の役割は明確に異なるため、たるみとボリュームロスの両方が気になる方は、併用も検討するとよいでしょう。
組み合わせると相乗効果が出ることも
糸リフト単独では難しい細かい凹みやボリューム補正は、ヒアルロン酸注入でカバーできますし、ハイフを先に行うことで土台を引き締めてから糸を入れると、リフト効果がより長持ちするケースもあります。
実際、多くの美容クリニックでは複合敵に治療できるプランも提案されており、それぞれの施術の得意分野を組み合わせることで、より自然で満足度の高い仕上がりが実現できます。
糸リフト(スレッドリフト)で効果がなかったと感じた場合の原因と対策
糸リフトは即効性と自然なリフトアップが期待できる施術ですが、中には「思ったほど効果がなかった」と感じる方もいます。その原因の多くは、施術内容や期待値とのギャップにあります。ここでは、効果を感じにくい原因とその対策を解説します。
糸の種類や本数が適切でなかった場合
糸リフトは、使用する糸の種類や本数によってリフト力が大きく変わります。
例えば、軽度なたるみに対して強力なコグ付きのリフト糸が使われなかった場合、引き上げ効果が物足りなくなることがあります。
また、必要本数に対して実際の施術本数が少なすぎると、全体のリフト効果が分散してしまい、効果を実感しにくくなります。医師とのカウンセリングで部位ごとの適切な糸の種類と本数をしっかり確認することが大切です。
施術前の期待値が高すぎると感じにくいことも
糸リフトは劇的な変化よりも自然な変化を重視する施術です。
特にSNSや口コミでのビフォーアフターに期待しすぎてしまうと、実際の仕上がりが控えめに感じてしまうことがあります。
事前にどの程度の変化が見込めるのかを医師に確認し、自分の希望とすり合わせることで、納得感のある結果につながります。
医師の技術・カウンセリング不足の影響
糸リフトはどこに・どの角度で・何本入れるかによって仕上がりが大きく左右されるため、医師の経験や技術力が非常に重要です。
解剖学的な知識が浅い場合、引き上げポイントがずれてしまい、たるみが残ったり、左右差が出てしまうことも。
また、カウンセリングでのすり合わせが不十分だと、患者が求める効果と医師の施術内容にギャップが生まれます。
実績や症例写真をチェックし、納得のいく医師選びが後悔しないための第一歩です。
糸リフト(スレッドリフト)の効果に関するよくある質問
本当に糸リフトに効果があるの?個人差は?
糸リフトは、たるみの引き上げやフェイスラインの引き締めに対して一定の効果が認められており、多くの症例でも改善が見られています。ただし、効果の実感には個人差があり、肌質・脂肪の厚み・加齢の度合いなどが関係します。特に、脂肪が多い方やたるみが強い方は、他の施術と組み合わせた方が満足度が高くなることもあります。
糸リフトは何本入れたら効果を実感できる?
一般的には6〜10本以上でナチュラルな引き上げが実感できるとされています。2〜4本では大きな変化は見込みにくく、予防的なケアやピンポイントのリフトアップに適しています。しっかり効果を出したい場合は、12本以上の施術や複数部位への対応が目安となります。
糸リフトの効果が続く期間はどれくらい?
糸リフトの効果持続期間は、使用する糸の素材や本数、生活習慣によって異なりますが、一般的には半年〜1年半ほどとされています。
テスリフト・ミントリフトなどのコグ付きリフト糸は比較的長持ちで、PDO素材よりもPCL素材の方が分解が遅く長持ちする傾向があります。
糸リフトは韓国と日本、効果に差はある?
基本的な技術や糸の種類は日韓で共通する部分も多いですが、医師の技術レベルやカウンセリング体制に差がある場合があります。韓国では価格が安く、施術に慣れた症例数の多い医師も多い一方、日本のクリニックでは丁寧な術前カウンセリングや術後フォローの安心感が強みとされています。効果自体は大きく変わりませんが、「納得できる施術」を受けるには、信頼できる医師を選ぶことが大切です。
糸リフトの効果は何年続きますか?
糸リフトの効果の持続期間は一般的に半年〜1年半程度とされています。使用する糸の種類や本数、生活習慣、年齢によって前後します。
PCLやPLLAといった分解に時間がかかる素材を使った場合、1年半〜2年近く持続するケースもありますが、恒久的な効果ではありません。
定期的なメンテナンスや、他施術との組み合わせで効果を持続させることが推奨されます。
糸リフトは将来的にたるむ?
はい、将来的には再びたるむ可能性があります。
糸リフトは一時的に皮膚を引き上げたり、コラーゲンの生成を促進することで若返り効果をもたらしますが、加齢とともに皮膚や筋膜が再び緩むことは避けられません。
また、繰り返し施術することで組織が硬くなる場合もあり、効果を維持するには医師との相談のもと、中長期的な美容プランを立てることが重要です。
糸リフトの効果は一年後に元に戻る?
多くの場合、1年ほどで効果は徐々に薄れていきます。
糸の素材にもよりますが、特にPDO糸は半年〜1年で吸収されるため、それに伴ってリフトアップ効果も緩やかに元の状態に近づいていきます。
ただし、糸によるコラーゲン生成の作用はある程度残るため、完全に元通りになるわけはありありません。
まとめ|糸リフト(スレッドリフト)の効果を最大限に引き出すには
糸リフトは、たるみの引き上げと肌質の改善を同時に狙える、魅力的な美容施術です。しかし、効果を最大限に引き出すためには「本数・糸の種類・医師の技術力」など、いくつもの要素を総合的に見極める必要があります。
特に重要なのは、自分の顔の状態や悩みに適した施術内容を、経験豊富な医師と一緒に計画できるかどうかです。また、術後のケアや生活習慣も、効果の持続に大きく関わってきます。
一時的な結果だけを求めず、中長期的な視点で美容プランを考えることが、満足度の高い仕上がりにつながります。糸リフトを検討している方は、しっかりと情報収集を行い、信頼できるクリニックで納得のいく選択をしましょう。
リナートビューティークリニックでは、「通ってよかった」といわれるクリニックづくりに努めています。糸リフト以外の選択肢も含め、無理なく効果的な提案をさせていただきます。
糸リフトの効果に不安があるなら、一度リナートビューティークリニックの無料カウンセリングで相談してみてくださいね。