糸リフト(スレッドリフト)は、メスを使わずにフェイスラインやたるみを引き上げられる美容施術として、多くの方に選ばれています。
しかし、施術を検討するうえで最も気になる点のひとつが糸リフトの値段です。クリニックや糸の種類、本数によって価格が大きく変動するため、費用相場を正しく把握しなければ、思わぬ追加料金や満足できない結果につながる可能性もあります。
本記事では、糸リフトの値段に影響する要素や本数・部位別の費用目安、PDOやPCLといった糸の素材別の違い、さらには他の施術とのセット価格や地域別の相場感まで詳しく解説します。
糸リフト(スレッドリフト)の値段相場とは?
編集部で都内12院の料金を調査したところ、1本あたりの平均価格は約21,000円前後、中央値は約8,500円という結果となりました。
価格帯にはかなり幅があり、比較的リーズナブルなショッピングスレッドでは10本3万円前後(1本あたり約3,000円)で提供されている一方で、テスリフトやミントリフトなど、より引き上げ効果の高い高密度糸では1本あたり4〜6万円となることもあります。
このように施術費用は一律ではなく、本数や糸の種類、施術範囲などによって大きく変動します。
ここでは、具体的な平均価格や1本あたりの相場、クリニックごとの価格差の理由について詳しく解説します。
糸リフトの平均的な料金はいくら?
東京都内12院の価格をもとに調査した結果、糸リフトの料金は施術の種類に応じて次のような傾向が見られます。
糸の種類 | 特徴 | 料金目安 |
ショッピングリフト | 肌質改善・軽度の引き締めに適した細い糸 | 約3,000円/本(10本あたり約33,000円) |
コグ付きの引き上げ用リフト糸 | 強いリフト力と中〜長期の持続力を持つ | 約30,000〜45,000円/本 |
高密度の3D構造糸・特殊糸 | より立体的な引き上げ・高難易度の施術に使用 | 約50,000円〜/本 |
施術総額は、本数によって大きく異なり、全顔で20〜30万円程度がボリュームゾーンとなっています。
糸の種類についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
本数別の糸リフトの料金目安
糸リフトの費用は、本数と糸の種類によって大きく変わります。ここでは、よく使用される3タイプの糸ごとに、4本〜20本の料金目安をまとめました。
本数別×糸の種類ごとの料金目安表
本数 | ショッピングリフト(約3,000円/本) | コグ付きリフト糸(約30,000〜45,000円/本) | 高密度・特殊糸(約50,000円〜/本) |
4本 | 約12,000円 | 約120,000〜180,000円 | 約200,000円〜 |
6本 | 約18,000円 | 約180,000〜270,000円 | 約300,000円〜 |
8本 | 約24,000円 | 約240,000〜360,000円 | 約400,000円〜 |
10本 | 約30,000円 | 約300,000〜450,000円 | 約500,000円〜 |
12本 | 約36,000円 | 約360,000〜540,000円 | 約600,000円〜 |
16本 | 約48,000円 | 約480,000〜720,000円 | 約800,000円〜 |
20本 | 約60,000円 | 約600,000〜900,000円 | 約1,000,000円〜 |
あくまで目安のため、同じ本数でも糸の種類やクリニックの設定によって料金が前後します。リフト効果を重視するなら、糸の質や医師の技術も含めて検討することが大切です。
糸リフトの料金がクリニックで違う理由
同じような糸リフトでも、クリニックによって価格が大きく異なるのは珍しくありません。その理由として、主に以下の要因が挙げられます。
同じ「糸リフト」という施術でも、クリニックごとに料金が大きく異なることがあります。その背景には、いくつかの要因が関係しています。
1. 使用する糸の種類や品質の違い
糸の素材や製造方法によってコストは大きく変わります。中には、コストを抑えるために独自ブランド(OEM)の糸を使用しているクリニックもあります。一方で、品質や持続力に優れた高価な糸を使っている場合は、その分料金も高くなる傾向があります。
2. 医師の技術力・経験値
施術を担当する医師の経験や症例数も価格に反映されます。特に技術力が高く、仕上がりや安全性にこだわる医師による施術は、技術料が加算されていることが一般的です。
3. 設備やアフターケアの充実度
施術前後の診察や麻酔、ダウンタイム中のサポート体制もクリニックによって異なります。大手や専門性の高いクリニックでは、こうしたサービスが料金に含まれていることが多く、トータルで見ると割高に感じる場合もあります。
4. 立地によるコストの違い
都心や駅近など立地の良い場所にあるクリニックは、家賃などの固定費が高くなりがちです。そのため、同じ施術でも郊外にあるクリニックと比べて料金が高く設定されていることがあります。
料金が安いからといって一概に悪いとは限りませんが、価格の理由を理解したうえで比較・判断することが、納得のいく施術を受けるために大切です。
糸リフト(スレッドリフト)部位別の料金相場
糸リフトの費用は、施術する部位によっても変動します。部位ごとに使う糸の種類・本数が異なるため、目的や症状に応じて費用に幅があります。
フェイスラインフェイスライン
料金相場(両側合わせて)
約30万〜60万円前後(使用する糸の種類により上下)
フェイスラインはたるみが出やすく、見た目年齢に大きく影響する部位です。コグ付きリフト糸を使ってしっかりと引き上げるケースが多く、片側3〜5本、両側で6〜10本程度使用されるのが一般的です。
ほうれい線・マリオネットライン
料金相場
・軽度のシワ:5〜10本で5万〜15万円前後
・中程度〜深いシワ:10〜16本で15万〜30万円前後
このエリアは表情筋の影響を受けやすく、細かく調整できるリフトが求められます。ショッピングリフトや細めのコグ糸でナチュラルに補正することも多く、本数は少なめでも対応可能です。
鼻・こめかみ・小じわ
料金相場
・鼻:1回10万〜20万円程度(2〜4本使用)
・こめかみ:15万〜30万円前後
・小じわ対策:ショッピングスレッド20〜40本で3万〜7万円程度
特殊な構造の糸を使用するケースが多く、繊細な施術が求められます。とくに鼻筋の形成(テスリフトノーズ等)やこめかみの引き上げには、強度と細さの両立が必要です。
脂肪吸引・ハイフ・ヒアルロン酸との併用例と料金感
糸リフト単体では限界がある症例や、相乗効果を狙う場合に他施術と組み合わせるケースがあります。併用することで費用は上がりますが、満足度の高い結果が期待できます。
組み合わせ施術 | 相場価格 |
脂肪吸引+糸リフト | 約40万〜80万円 |
ハイフ+糸リフト | 約25万〜50万円 |
ヒアルロン酸+糸リフト | 約30万〜60万円 |
こうした併用プランは、クリニックによっては小顔パッケージやたるみ改善プランとして提供されていることもあります。割引が適用される場合もあるため、カウンセリング時に確認しましょう。
リナートビューティークリニックでは、糸リフトと様々な施術を掛け合わせた中顔面短縮施術を行っております。気になる方は是非お問い合わせくださいませ。
男女別|糸リフト(スレッドリフト)の料金の違いはある?
糸リフトは男女問わず受けられる人気施術ですが、実は男性の方が料金が高くなる傾向があります。
理由や施術上の注意点を理解しておくことで、適切なプラン選びにつながります。
メンズ施術で値段が高くなる理由
男性の糸リフトが女性より高額になるのは、皮膚や筋肉の構造の違いが主な要因です。
- 皮膚や脂肪が厚く、リフトに必要な力が大きいため、使用する糸の本数や強度が増える
- 皮脂分泌が多く、ダウンタイム管理に配慮が必要
- 自然な仕上がりを求める男性が多く、デザイン性に時間がかかる
たとえば、フェイスラインのたるみ治療では、女性が6〜8本で済むところを、男性では10〜14本程度必要になるケースもあります。
結果として、施術費用が +5万〜10万円ほど高くなることも少なくありません。
女性向けとの違いと注意点
女性と比べると、男性の糸リフトでは次のような違い・注意点があります。
- 仕上がりの自然さをより重視する傾向があるため、引き上げすぎないデザインが重要
- 髭剃りによる刺激や、肌荒れしやすさも考慮して、術後のスキンケア指導が必須
- 女性のように化粧でカバーできないため、術後の腫れ・内出血の説明も丁寧に行う必要がある
また、クリニックによっては男性の糸リフトは別料金として設定している場合もあるため、事前に男女別の料金表を確認することが大切です。
地域別の料金差|東京・大阪・名古屋・福岡
糸リフトの料金は、地域によっても差が出ることがあります。都市部か地方か、または施術の競争状況によっても価格帯が変動します。地域ごとの相場を把握しておくと、納得感のある選択につながります。
都市部と地方でどれくらい値段が違う?
一般的に、東京・大阪などの大都市の方が料金は高めに設定される傾向があります。これは、下記のような理由によるものです。
- 家賃や人件費といった運営コストが高いため
- 技術力・症例数の高い医師が集中している
- 高級志向やブランド志向のニーズが多く、付加価値型のプランが多い
一方、名古屋・福岡などの地方都市では比較的リーズナブルな料金設定のクリニックも多く見られます。
たとえば、同じテスリフト8本を例にすると、
- 東京・大阪:16万〜25万円前後
- 名古屋・福岡:12万〜20万円前後
という差が出ることもあります。ただし、都市部にはモニター制度や期間限定割引が充実しているケースもあるため、価格だけで判断するのではなく、施術内容や医師の実績も含めて比較検討することが重要です。
韓国での糸リフト施術は本当に安い?
韓国の美容施術は「安い」として知られていますが、糸リフトも例外ではなく、日本よりも1〜3割程度安価なことが多いです。
- 韓国の平均価格:テスリフト8本で8万〜12万円程度
- 日本の平均価格:同条件で16万〜20万円前後
ただし、以下の点には注意が必要です。
- 言語の壁や医師とのコミュニケーション不足
- 渡航費・宿泊費・アフターケアの不便さ
- 万が一のトラブル時の対応(再診や修正など)が難しい
そのため、価格だけを理由に海外施術を選ぶのはリスクがあると言えるでしょう。あくまで信頼できる医師による施術を、適正価格で受けることが最も重要です。
糸リフト(スレッドリフト)の料金以外にかかる費用と注意点
糸リフトの料金を比較する際は、「糸そのものの本数×単価」だけでなく、施術以外に発生する費用にも目を向けることが大切です。総額で想定より高くなるケースもあるため、見積もり前に細かく確認することが失敗を避けるポイントとなります。
カウンセリング料・麻酔料・初診料はかかる?
多くの美容クリニックでは、基本料金とは別に以下の費用が発生する場合があります。
- カウンセリング料:無料のクリニックもありますが、3,000〜5,000円前後かかるところもあります。
- 初診料・再診料:1,000〜3,000円程度が目安。再診時にかかるケースもあるため、複数回通う場合は要確認です。
- 麻酔代(局所麻酔または笑気麻酔):5,000〜20,000円程度。麻酔方法や部位数によって変動します。
これらの費用は料金表に明記されていないこともあるため、事前に見積もりで確認しておきましょう。
モニター価格やキャンペーンの活用方法
糸リフトを比較的安く受けたい方におすすめなのが、モニター制度や期間限定キャンペーンの活用です。
- モニター制度:施術前後の写真提供やレビュー協力などを条件に、通常価格の30〜50%オフになることも。ただし、SNSや公式サイトに写真掲載される可能性があるため、条件を必ず確認しましょう。
- 季節限定キャンペーンや初回限定価格:各クリニックで不定期に実施。LINE登録や公式アプリ経由で情報を受け取れるケースも多くあります。
一見するとお得に見えるこれらの制度ですが、実施医師が限定されている・オプション追加が前提など、条件付きの場合が多いため注意が必要です。
施術内容や安全性が担保されているかを確認したうえで、適切に活用することが大切です。
糸リフト(スレッドリフト)の値段に関するよくある質問
糸リフトの料金が安すぎるのは危険?
必ずしも危険とは言い切れませんが、リスクを伴う可能性があります。
極端に安価な施術では、糸の品質が劣っていたり、経験の浅い医師による施術であったり、アフターフォローが不十分なことも。費用の安さだけに注目せず、施術内容・使用糸・医師の実績を総合的に確認することが大切です。
糸の素材(PDO/PCL)で料金に差は出る?
出ます。素材によって価格だけでなく、持続期間や仕上がりの自然さにも違いがあります。
たとえば、もっとも一般的なPDO(ポリジオキサノン)は、溶けやすく安全性も高いため多くのクリニックで採用されており、1本あたりの料金は3,000円〜10,000円程度が目安です。一方、PCL(ポリカプロラクトン)はより柔軟性があり、持続期間も長めの素材として使われており、価格帯は1本20,000円〜40,000円ほどになります。
さらに、PLA(ポリ乳酸)やGコグ・テスリフトなどのように3D構造を持つ特殊な糸の場合、1本あたり50,000円以上と高額になる傾向がありますが、その分リフト力が強く、効果の持続期間も長めとされています。
このように、糸の種類によって料金設定が大きく異なるため、価格の背景にある素材の特性を理解しておくことが重要です。
糸リフトは何本入れるのがコスパがいい?
一般的には10〜16本がバランスの取れた本数とされています。
本数が少ないと引き上げ効果が限定され、多すぎると費用・ダウンタイムが増します。悩みの深さや部位によって、必要本数は変わるため、最少本数がコスパが良いとは限りません。
糸リフト1本あたりの料金の違いは何で決まる?
糸の種類・素材・ブランド、そして施術する医師の技術料が主な要因です。
同じ糸リフトと言っても、使用する糸の太さ・構造・特許技術の有無などで料金が異なります。また、高い技術力が求められる糸ほど費用は上がる傾向にあります。
モニター価格は通常価格よりも大幅に安いけど安全なの?
多くの場合は安全ですが、いくつか注意点があります。
モニター価格は広告利用を前提とした割引で、施術内容自体は通常と変わらない場合が多いです。ただし、経験を積む段階の医師が担当するケースや、キャンセル不可などの条件があることもあるため、契約内容をしっかり確認しましょう。
カウンセリングや初診料、麻酔代は別料金?
クリニックによっては別途料金が発生します。
例えば以下のような費用が追加されることがあります。
- カウンセリング料:無料〜5,000円
- 初診料:1,000〜3,000円
- 麻酔代:局所麻酔で5,000〜10,000円前後
総額で判断しないと、見た目の安さと実際の支払い額に差が出ることもあるので注意が必要です。
糸リフトの費用を安く抑えるコツはある?
モニター制度やキャンペーンの活用が一つの手です。
ただし安さだけで決めるのではなく、信頼できるクリニックなのかや十分な説明があったか、施術の質が担保されるかといった視点を持つことが重要です。
まとめ|後悔しない糸リフト(スレッドリフト)の費用の考え方
糸リフトは、比較的ダウンタイムが短く、ナチュラルな若返りを目指せる施術として人気ですが、費用が判断の大きなポイントになります。ただし、単に安いから、高いから効果があるだろうといった金額面だけで判断するのは非常に危険です。
大切なのは料金の内訳や本数、糸の種類、施術部位、さらには医師の技術レベルまでを総合的に見極めたうえで、自分にとって納得できるプランを選ぶことです。たとえば、1本単価が安くても必要以上の本数を入れて結果的に高くつくケースや、逆に本数を抑えすぎて効果が実感できないといった事例も少なくありません。
また、カウンセリング料や麻酔代、再診料などの追加費用がかかるかどうかもチェックしておくべきポイントです。さらに、モニター制度やキャンペーンを活用すれば、適切な施術を費用を抑えて受けられるチャンスにもなります。
リナートビューティークリニックでは、「通ってよかった」といわれるクリニックづくりに努めています。糸リフト以外の選択肢も含め、無理なく効果的な提案をさせていただきます。
リナートビューティークリニックには割引価格で施術を受けられるモニター制度があるほか、カウンセリングで何本・どの糸・どの施術プランが最適なのかをお伝えすることが可能です。
是非一度リナートビューティークリニックの無料カウンセリングで相談してみてくださいね。