脂肪注入は、脂肪を目元に入れ凹みをなくすことで青クマや赤クマを改善できる施術です。
裏ハムラ法や経結膜脱脂と組み合わせることも多いですが、脂肪注入が自分に合う施術なのかわからない方も多いはずです。
そこで、本記事では脂肪注入のメリットやデメリット、ダウンタイムなどの経過まで徹底解説します。脂肪注入でクマ取りしたい方はぜひ参考にしてくださいね。
脂肪注入によるクマ取りとは?施術方法や効果
脂肪注入は自身の脂肪を目元に入れ、凹みをなくしてクマを解消する施術です。自身の脂肪を入れるため、アレルギー反応が出にくいという特徴があります。
脂肪注入の効果と改善できるクマの種類
脂肪注入によるクマ取りが適しているのは、次のようなクマの種類です。
クマの種類 | クマができる原因 | 脂肪注入による効果 |
黒クマ | 目の下にくぼみができる | 目元のくぼみが解消される |
赤クマ | 眼輪筋が透けて赤く見える | ふくらみができて眼輪筋が透けなくなる |
青クマ | 血管が透けて青く見える | ふくらみができて血管が透けなくなる |
黒クマは通常、目の下にある眼窩脂肪がふくらむことでできます。しかし、眼窩脂肪の突出が少ない方は、目の下全体がくぼんで黒クマができる場合があります。
このような場合は、脂肪注入をすることでくぼみが解消されて黒クマも改善可能です。
また、脂肪注入は、皮膚の下の眼輪筋や毛細血管が透けてできるタイプの赤クマや青クマにも効果的です。
脂肪注入の施術方法
脂肪注入の施術は、次のような手順で行われます。
- 太ももなどから脂肪を採取する
- 必要に応じて目元に麻酔を行う
- 注射を使って脂肪を注入する
脂肪注入の際は、最初に太ももなどから脂肪を採取します。
脂肪注入は局所麻酔や点滴による静脈麻酔を組み合わせて施術を行うことが多いです。施術前に事前に決めた麻酔を使用します。
麻酔が効いたら、目元に脂肪を注入して終了です。施術自体はすぐに終わりますが、脂肪採取や麻酔を含めると全体で1時間半程度かかります。
脂肪注入と組み合わせるクマ取り施術
クマ取りの脂肪注入は、次のような施術と組み合わせることが多いです。
施術の種類 | 施術内容 |
経結膜脱脂 | ふくらんだ眼窩脂肪を取り除く |
裏ハムラ法 | 眼窩脂肪を凹みがある部分に移動させる |
このように、脂肪注入はふくらんだ眼窩脂肪を取り除く施術と組み合わせ、目の下の凸凹をなくしてよりきれいな仕上がりにすることができます。
脂肪注入単体か組み合わせるべきか、クマの状態によってどちらがいいかは異なるので、医師との診察で決めてもらうようにしましょう。
クマ取りの脂肪注入の種類
クマ取りで行う脂肪注入の種類は、主に次の2つです。
通常の脂肪注入 | ナノリッチ | |
使用する脂肪の種類 | 不純物を取り除いた脂肪 | 細かくして脂肪部分を取り除いた脂肪 |
料金相場 | 200,000~400,000円 | 400,000~800,000円 |
メリット | 費用が安い傾向にある | ・馴染みやすい
・しこりのリスクが低い |
デメリット | 違和感のある仕上がりになることがある | 費用が高くなりやすい |
クマ取りの脂肪注入の種類やその特徴を詳しく解説します。
通常の脂肪注入
【通常の脂肪注入はこんな人におすすめ!】
- 黒クマなどの目元の凹凸を改善したい方
- 注入する脂肪の量が多い方
- 費用をなるべく抑えたい方
通常の脂肪注入は太ももなどから脂肪を採取し、不純物を取り除いたものを注入します。
注入した脂肪はボリュームアップの効果があり、黒クマの凹みをしっかり改善したい方や注入する脂肪の量が多い方におすすめです。
また、もう1つのナノリッチに比べて費用が安い傾向にあるので、料金を抑えたい方にも向いています。
ナノリッチ
【ナノリッチはこんな人におすすめ!】
- より自然な仕上がりにしたい方
- 青クマや赤クマを改善したい方
- 予算に余裕がある方
ナノリッチは、不純物を取り除いた脂肪をさらに細かく粉砕し、脂肪部分を取り除いた細胞を注入する施術です。
細胞のみを注入するので、しこりなどのリスクが少なく、馴染みやすいのが大きなメリットです。
そのため、より自然な仕上がりにしたい方に向いています。
通常の脂肪注入に比べてボリュームは出にくいので、青クマや赤クマの改善など、やや厚みを出して透けないようにする施術でおすすめです。
ただし、通常の脂肪注入代にナノリッチ作成代が追加されるため、費用は高い傾向にあります。
クマ取りの脂肪注入のメリット
脂肪注入でクマ取りをするメリットは、主に次の3つです。
- 効果が長持ちしやすく、ハリも改善できる
- アレルギー反応が起きにくい
- ほかの施術と組み合わせやすい
まずは、ほかの施術と比較して脂肪注入のメリットを紹介します。
どの施術でクマ取りするか迷っている方は必見です。
効果が長持ちしやすく、ハリも改善できる
脂肪注入は自分の脂肪を注入するため、定着さえすれば半永久的な効果が期待できます。
ヒアルロン酸や再生注射は半年程度で効果がなくなることが多く、定期的なメンテナンスが必要です。
一方、脂肪注入は定着率が40〜50%程度ですが、一度定着すれば脂肪は目元に残り続けます。
また、脂肪には幹細胞が含まれており、肌の再生力を促進します。目元のハリやツヤアップも期待できる施術です。
アレルギー反応が起きにくい
脂肪注入は自身の体にある脂肪を使用するため、アレルギー反応が起きにくいというメリットもあります。
ヒアルロン酸などほかの成分を注入する場合、体内に異物が入るのでアレルギー反応が起きるリスクがあります。
かゆみやじんましんなどの異物反応や拒絶反応が出る可能性があり、まれにアナフィラキシーショックを起こすことも。
脂肪注入はアレルギー反応を起こすリスクが非常に低く、副作用のリスクを減らしてクマ取りができます。
ほかの施術と組み合わせやすい
脂肪注入はほかの施術と組み合わせやすく、より自分のクマに合う施術を受けられます。
経結膜脱脂やメスを使った皮膚切開など、手術に近い施術は組み合わせられる施術が限られます。
ヒアルロン酸や再生注射などは組み合わせやすいですが、効果が一時的なので、より効果を長く感じるなら脂肪注入がおすすめ。
特に、裏ハムラ法や経結膜脱脂などと組み合わせて、きれいな仕上がりを半永久的に持続させることが可能です。
クマ取りの脂肪注入のデメリット
脂肪注入には多くのメリットがありますが、次のようなデメリットもあります。
- 入れ過ぎると失敗するリスクがある
- 完全に定着するまで時間がかかる
- ほかの注入施術に比べて費用が高くなりやすい
脂肪注入のデメリットを知っておくことで、カウンセリングで医師に聞けるので、事前に不安を解消しやすくなります。
入れ過ぎると失敗するリスクがある
脂肪注入は、脂肪を入れ過ぎると失敗するリスクがあります。
入れ過ぎると、目元がパンパンになって見た目が不自然になるだけでなく、不自然な表情や動かしにくさを感じることもあります。
量が多ければ多いほどクマが改善されるわけではないので、適切な量の脂肪を注入することが大切です。
脂肪の量は医師が決めますが、技術力が低い医師の場合は入れ過ぎて不自然な仕上がりになるリスクが高まります。
医師の実績などを確認し、脂肪注入の経験が豊富な医師を選ぶのがおすすめです。
完全に定着するまで時間がかかる
脂肪注入は、目元に入れた脂肪が定着するまでに3〜6ヶ月ほどかかります。定着するまでは、見た目や表情を動かしたときに違和感がある場合があります。
また、脂肪の定着率は40〜50%程度のため、すべての脂肪が定着するとは限りません。
定着しなかった脂肪はそのままなくなりますが、一度定着した脂肪は半永久的に残ります。
定着率を上げるためには、次のポイントに気を付けましょう。
- ダイエットをせずに体重を維持する
- 代謝を上げない
- マッサージなど圧力をかけない
- 禁煙する
定着させるためには、脂肪が吸収されないようにすることが大切です。脂肪を動かさず、代謝を上げて吸収しないように意識しましょう。
また、喫煙も脂肪の定着を妨げるので注意が必要です。
ほかの注入施術に比べて費用が高くなりやすい
脂肪注入は、費用相場が200,000〜800,000円と高い傾向にあります。
特に、同じクリニックでもヒアルロン酸や再生注射などのほかの注入治療と比べて、300,000円以上の差があることも少なくありません。
また、ほかの施術と比べると、さらに費用が高くなります。
費用をなるべく抑えたい方は、モニター割やキャンペーンを利用するのがおすすめです。また、麻酔代や診察代が追加でかかることがあるので、脂肪注入のオプション費用についてもチェックしておきましょう。
脂肪注入のクマ取りはどんな人におすすめ?
脂肪注入のクマ取りは、次のような方におすすめです。
- 目の下のしわやたるみが強く出ている
- ゴルゴラインの溝が深い
- 目の下のくぼみがあったり血管が透けて青っぽく見えたりする
目元のクマの状態をチェックし、脂肪注入が自分に合っているかチェックしましょう。
ただし、実際に施術を決める際は、カウンセリングで医師と相談するのが大切です。
目の下のしわやたるみが強く出ている
目の下のしわやたるみが強く出ている方は、脂肪注入でクマ以外も改善できる場合があります。
脂肪注入には肌のハリやツヤをアップする効果があり、加齢によるしわやたるみが強い方は、脂肪注入で改善可能です。
特に、黒クマがある方は、たるみも強く出ている傾向にあります。黒クマとたるみを同時に改善したい方は脂肪注入がおすすめです。
ゴルゴラインの溝が深い
目元にあるゴルゴラインの溝が深い方にも、脂肪注入によるクマ取りがおすすめです。
凹みとふくらみがあるとその部分に黒クマができ、その凹みがゴルゴラインと呼ばれます。ふくらみは裏ハムラ法などで切除し、ゴルゴラインの凹みに脂肪を注入することで、クマを改善できます。
そのため、ゴルゴラインの溝が深い方は、脂肪注入が適している可能性が高いです。
毛細血管や眼輪筋が透けている
皮膚が薄く、皮膚の下にある毛細血管や眼輪筋が透けて見える方にも脂肪注入がおすすめです。
脂肪注入は皮膚の間に脂肪を入れることで、透けて目立つ青クマや赤クマを改善できます。
目元の皮膚はほかの部位に比べて薄いですが、特に皮膚が薄い方は青クマや赤クマが目立ちやすくなります。
元々皮膚が非常に薄く、セルフケアで改善できない方は、脂肪注入を検討しましょう。
内出血やむくみがある?クマ取り脂肪注入のダウンタイム
クマ取りの脂肪注入後は、次のようなダウンタイムの症状が出ることがあります。
- 腫れ
- 熱感
- 鈍痛
- 赤み
- 内出血
脂肪注入は、メスを使う施術に比べてダウンタイムが短い傾向にあります。
施術直後は腫れや痛みが出ることがあり、数日後には内出血ができる場合も。ただし、ダウンタイムは1週間程度で治まることが多いです。
目元に内出血が出るとやや目立つため、メイクで隠すか家で安静に過ごすのがおすすめです。
クマ取り脂肪注入の経過
脂肪注入によるクマ取りを受けたあとの経過は、次のとおりです。
術後の日数 | 経過 |
直後~翌日 | ・腫れや熱感、軽い痛みが出る
・翌日からメイク可能で隠すことができる |
2~4日 | ・腫れが強く出る
・内出血も出始める |
1~2週間 | ・内出血が引き始める
・ほとんどのダウンタイムの症状がなくなる |
1~6ヶ月 | 馴染んで完成し始める |
施術直後は痛みや熱感があり、術後2〜4日が最も腫れや内出血が出やすくなります。
1〜2週間ほどでダウンタイムの症状がなくなることがほとんどです。ダウンタイムが終わるまでは激しい運動や入浴、飲酒などを控えるようにしましょう。
また、脂肪が馴染むまでには数ヶ月かかります。触ると脂肪の定着率が下がるため、マッサージなども控えることが大切です。
クマ取り脂肪注入に関するよくある質問
クマ取りで行う脂肪注入に関するよくある質問を紹介します。
施術選びに悩んでいる方や事前に不安を解消したい方は要チェックです。
クマ取りするなら絶対脂肪注入が必要?
クマ取りでは、脂肪注入が必要ないこともあります。
目元の凹みが少ない方など、眼窩脂肪が多い場合は裏ハムラ法や経結膜脱脂のみできれいに仕上がる場合があります。
脂肪注入が必要かどうかは、クリニックで医師に判断してもらいましょう。
ヒアルロン酸とどちらがいい?
半永久的な効果を感じたい方は、脂肪注入がおすすめです。
脂肪注入は費用が高くなりますが、その分半永久的なクマ改善効果が期待できます。一方、ヒアルロン酸は半年ほどしか効果が続きませんが、費用は安い傾向にあります。
脂肪を採取した部位にも痛みがある?
脂肪を採取する際は、麻酔をするため痛みはほとんどありません。
術後は筋肉痛のような痛みがありますが、1週間ほどでなくなることが多いです。
脂肪注入に失敗したと感じたらどうしたらいい?
クリニックでカウンセリングを受け、再施術を受けるなど対処してもらいましょう。
脂肪注入に失敗しても、脂肪溶解などの修正施術が可能です。違和感を感じた時点で、医師に相談するのがおすすめです。
脂肪注入によるクマ取りならリナートビューティークリニックがおすすめ
脂肪注入によるクマ取りは、リナートビューティークリニックがおすすめです。
整形外科医として経験を積んだ専門医のみが施術を担当するので、きれいな仕上がりが期待できます。
効果だけでなく、コストパフォーマンスにもこだわっており、費用が高くなりやすい脂肪注入でも無理なく効果的な提案をしてくれます。
プライバシーへの配慮も行っているので、クリニックでの施術を始めて受ける方が来院しやすいのも特徴です。
まずは、リナートビューティークリニックの無料カウンセリングで脂肪注入によるクマ取りが自分に合っているのか相談してみてくださいね。