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糸リフトは何本必要?年代別・部位別の効果的な本数と注意点を徹底解説

「糸リフトって、結局何本くらい入れればいいの?」
「本数によって効果が変わるって本当?」
このような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。

糸リフト(スレッドリフト)は、特殊な糸を皮膚の下に挿入することで、顔のたるみを物理的に引き上げる美容施術です。しかし、効果の出方や自然な仕上がりは「入れる本数」によって大きく左右されます。

本記事では、糸リフトにおける本数の目安や決め方、部位別・年代別の推奨本について解説します。

目次

糸リフト(スレッドリフト)の本数はなぜ重要?

糸リフト(スレッドリフト)の仕上がりや満足度を大きく左右するのが、入れる糸の本数です。

これは、本数が多ければ効果が出るという単純な話ではなく、顔の状態や希望するリフトアップの度合いによって、本数の適正バランスを見極めることが非常に重要です。

糸リフトの必要本数は人によって異なる

糸リフトで使う糸の本数は、誰にでも同じというわけではなく、一人ひとりの顔立ち・たるみの程度・年齢・肌質などによって異なります。

たとえば、同じ30代でもほうれい線だけを軽くリフトしたい人と頬全体のもたつきをしっかり改善したい人とでは、必要な本数に大きな差が出ます。

要素影響内容
年齢加齢とともにたるみが進行し、必要本数が増える傾向
顔のたるみの程度軽度であれば少数本、重度の場合は多数本が必要
肌のハリ・厚みハリのある肌は少ない本数でも効果が出やすい
顔の骨格・脂肪の量頬に脂肪が多くついていると、しっかり引き上げるため本数が増える
施術部位と目的ほうれい線・フェイスライン・マリオネットラインなど部位によって必要数が異なる

このように〇本が正解というものはなく、医師が顔全体を診察したうえで最適な本数を設計していくのが一般的です。

過不足のない本数でバランスよく引き上げることが、自然で満足度の高い仕上がりを得るポイントです。

糸の本数が多ければよいわけではない

糸リフトの効果を高めたいからといって、とにかくたくさん入れれば良いというわけではありません。むしろ過剰な本数の挿入は逆効果になることもあります。

リスク内容
顔が引きつる・不自然な表情になる無理にリフトアップしすぎることで、笑顔や会話に違和感が出る場合も
肌トラブルの原因に糸同士が干渉したり、過剰な刺激で腫れ・内出血・しこりが起きやすくなる
費用が無駄になる必要以上に本数を入れても、見た目の変化が乏しいケースもある

糸リフトは本数よりも配置や糸の種類、医師の技術力が結果を左右します。効果的な本数で、顔全体のバランスを見ながら自然なリフトアップを目指すことが重要です。

そのため、少なすぎず・多すぎず自分の症状に合った適正な本数を信頼できるクリニックで相談しながら決めることが、満足のいく仕上がりにつながります。

糸の種類(PDO・PCLなど)による本数の違い

糸リフトで使われる糸には、PDO・PCL・PLLAなど複数の種類があり、それぞれに特性や持続期間の違いがあります。糸の種類によって必要な本数や効果の出方も異なるため、自分に合った素材を選ぶことが大切です。

糸の種類特徴持続期間本数の傾向
PDO(ポリジオキサノン)もっとも一般的で体内に吸収されやすい約6ヶ月〜1年比較的多くの本数が必要
PCL(ポリカプロラクトン)柔軟性と持続性に優れる新素材約1年半〜2年少ない本数でもリフト力が高い
PLLA(ポリ-L-乳酸)コラーゲン生成効果が高い約1年〜1年半効果が出るまでにやや時間がかかるが、持続力あり

たとえば、PDOは吸収が早いためリフト効果も短めですが、コストを抑えて本数を多く使いたい人に向いています。一方でPCLは糸のリフト力が高く、少ない本数でも高い効果が見込めるため、長期間の持続性を求める人に適しています

糸の種類によって、入れるべき本数や適応部位も変わるため、施術前には医師としっかり相談し、自分の希望・肌質・予算に合った糸を選ぶようにしましょう。

糸リフトの種類についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

糸リフト(スレッドリフト)は片側・両側で何本ずつ必要?平均本数を紹介

糸リフトで「何本必要か?」という疑問は、多くの方が気にするポイントです。

実際には片側あたり2〜6本が一般的な目安とされており、両側合計では4〜12本前後が主流です。

ただし、本数は症状の程度や施術部位、糸の種類、仕上がりの希望によって大きく変わります。

【症状別の一般的な本数の目安】

症状の程度推奨される本数(片側)両側合計の目安
軽度のたるみ2〜3本4〜6本
中程度のたるみ3〜5本6〜10本
強いたるみ・深いほうれい線5〜6本以上10〜12本以上or他施術併用

なお、フェイスライン+ほうれい線+マリオネットラインといったように施術箇所が多い場合は、合計本数が15〜20本に達するケースもあります。

年代別(20代〜60代)のおすすめ本数

糸リフトの必要本数は、年齢による肌の変化やたるみの進行度合いによって異なります。ここでは年代別に、一般的に推奨される本数の目安をご紹介します。

【年代別の糸リフトの目安本数】

年代肌状態の傾向目安本数(片側)特徴・目的
20代予防・軽度なたるみ1〜2本たるみ予防、フェイスライン強調
30代軽〜中度のたるみ2〜3本輪郭の崩れやほうれい線の軽減
40代中程度のたるみ3〜5本頬・口元のもたつき、ほうれい線対策
50代進行したたるみ4〜6本フェイスラインの再構築が目的
60代強いたるみ+肌弾力の低下6本以上糸リフト+他施術併用が望ましい

20〜30代は「たるみの予防」や「輪郭の引き締め」が目的の方が多いため、少ない本数で十分な効果が期待できますが、40代以降になると、皮膚や脂肪の下垂が進み、より多くの本数が必要になる傾向があります。

さらに、60代以上では、肌の弾力低下や骨格変化も進んでいるため、糸リフト単体では満足な効果を得にくく、ヒアルロン酸やハイフなど他施術との併用が必要なことも。

ただし、これらの本数はあくまで一般的な目安です。

糸リフトの効果や必要本数は、単に年齢だけで決まるものではありません。肌質・たるみの進行度・骨格・理想とする仕上がりなど、人によって異なる多くの要因が関係します。

そのため、◯代だから◯本と一律に考えるのではなく、実際の肌状態や目的に合わせた本数設定が非常に重要です。

効果が出る本数は何本?顔の部位別に必要な糸の本数を紹介

部位推奨本数(片側あたり)特徴・補足説明
フェイスライン(頬〜アゴ下)4〜6本たるみ改善と輪郭の引き締めに効果的。Vライン形成にも用いられることが多い部位。
ほうれい線2〜4本頬のたるみが原因の場合、引き上げによってシワの浅化が期待できる。
マリオネットライン2〜4本口角下のたるみが目立つ場合に使用。ヒアルロン酸との併用が検討されることも。
鼻・こめかみ・小じわなど1〜2本表情ジワや凹みをピンポイントで引き上げる目的。繊細な技術が必要。

糸リフト(スレッドリフト)は、目的とする部位によって必要な本数が大きく異なります。

ここでは、一般的な目安を紹介します。

フェイスライン(頬・アゴ下)

部位推奨本数(片側あたり)特徴・補足説明
フェイスライン(頬〜アゴ下)4〜6本たるみ改善と輪郭の引き締めに効果的。Vライン形成にも用いられることが多い部位。

フェイスラインは、糸リフトの中でも特に人気の高い施術部位です。

加齢によって頬やアゴ下にたるみが出ると、顔の輪郭がぼやけて老けた印象になりがち。糸リフトではこのフェイスラインのたるみを内側から引き上げることで、すっきりとした若々しい輪郭を取り戻すことが可能です。

フェイスラインは糸の本数が多すぎると引きつれ感や不自然な仕上がりになることもあるため、バランスの取れた本数が重要です。

頬の脂肪が多めの方やアゴ下に脂肪がたまりやすい方は、やや多めの本数で提案されることも多いでしょう。

ほうれい線

部位推奨本数(片側あたり)特徴・補足説明
ほうれい線2〜4本頬のたるみが原因の場合、引き上げによってシワの浅化が期待できる。

ほうれい線は、加齢によって頬のたるみや皮膚のボリューム低下が進むことで、鼻の両脇から口元にかけて現れる深いシワです。

特に表情が乏しく見えたり老けた印象を与えやすいため、多くの方が悩みやすい部位の一つです。糸リフトでは、頬全体を引き上げることで、このほうれい線を浅く目立たなくする効果が期待できます。

年齢が上がるにつれてコラーゲン生成力が低下するため、深く刻まれたシワの場合は糸リフト単体では不十分なケースもあり、ヒアルロン酸注射などの組み合わせが推奨されることも。

マリオネットライン

部位推奨本数(片側あたり)特徴・補足説明
マリオネットライン2〜4本口角下のたるみが目立つ場合に使用。ヒアルロン酸との併用が検討されることも。

マリオネットラインとは、口角からあごにかけて縦に伸びるシワや溝のことで、老け顔や不機嫌そうな印象を与えてしまう原因の一つです。特に加齢による下顔面のたるみが主な原因となっており、糸リフトはこのラインを物理的に引き上げて、輪郭をすっきりと整えるのに効果的です。

ただし、頬やあご下に脂肪が多い方や50代以降でたるみが進行している場合は、糸だけでは十分な効果が出にくいことも。その場合は使用する糸の本数が増えたり脂肪除去や溶解注射との併用が検討されるケースもあります。

鼻・こめかみ・小じわなどの特殊部位

部位推奨本数(片側あたり)特徴・補足説明
鼻・こめかみ・小じわなど1〜2本表情ジワや凹みをピンポイントで引き上げる目的。繊細な技術が必要。

鼻やこめかみ、小じわといった細かい部位は、糸リフトの中でも特に繊細な技術が求められるエリアです。これらの部位は構造が複雑で皮膚が薄いため、使用する糸の種類や本数、挿入する深さなどに細心の注意が必要です。

たとえば、鼻筋を高く見せたい場合は、極細のPCL糸などを数本使用して立体感を出す方法がとられます。こめかみのリフトアップは、目元や額の印象を若々しく整える効果が期待できるため、目の開きが気になる人にも向いています。また、目の下や口元の小じわ対策として糸を数本だけ使う施術もあり、ハリや弾力の回復を目的にコラーゲン生成を促す狙いがあります。

こうした部位は、少ない本数でも十分な効果が見込める反面、仕上がりの差が出やすく、経験豊富な医師による判断が不可欠です。気になるパーツごとの悩みがある方は、カウンセリングで細かく希望を伝えたうえで、最適な施術プランを提案してもらうことが大切です。

糸リフト(スレッドリフト)は本数によってダウンタイムの期間は変わる?

本数が増えるほど皮膚の内部に加わる刺激や圧力が増すため、ダウンタイムの内容や期間にも影響を及ぼします。

ここでは、よく見られるリスクごとに、本数との関係性を解説します。

腫れやむくみ

糸を多く入れるほど、皮膚内部の組織に圧がかかるため、施術後に腫れやむくみが強く出る傾向があります。

特に初回で本数が多い場合は、体が異物に反応しやすくなるため、腫れが1週間以上続くこともあります。

内出血

糸を通す際に毛細血管を傷つけてしまうと内出血が発生します。本数が増えると挿入ポイントも増えるため、そのぶんリスクも上がります。

とはいえ、内出血は1〜2週間で自然に吸収されるケースがほとんどです。

痛みや違和感

糸の本数が多いと、ツッパリ感や異物感といった違和感が強く出やすく、回復までにやや時間がかかります。

少ない本数であれば、2〜3日で落ち着くことが多いですが、多めの施術では1週間程度続くこともあります。

表情や生活の制限

笑顔や大きな口の開閉といった表情筋の動きが、糸に負担をかけてしまうため、本数が多い場合は「控えるべき期間」が長めに設定されることも。

表情の使いすぎやうつぶせ寝、激しい運動などを避ける期間が1〜2週間に延びることもあります。

糸リフトのダウンタイムに関してはこちらの記事で詳しく紹介しています。

糸リフト(スレッドリフト)の本数に関するよくある疑問

糸リフト(スレッドリフト)が初めての場合は何本から始めるのが良い?

初めて糸リフトを受ける場合は、片側2〜4本、両側で4〜8本程度が一般的な目安です。

たるみが軽度な方や予防目的であれば、この本数でも自然な引き上げ効果が期待できます。

ただし、過剰に少ない本数では十分な変化が得られにくいため、まずは少量で様子を見るか必要な本数を最初からしっかり入れるかは医師との相談が重要です。

糸リフト(スレッドリフト)の2回目以降は何本追加する?入れ直しの必要は?

効果が薄れてきた2回目以降の施術では、状態に応じて新たに糸を追加するケースが多く見られます。

前回の糸が完全に吸収されていなければ、同じ部位に重ねて挿入することも可能です。軽いメンテナンスであれば2〜4本、再びしっかりリフトアップしたい場合は6本以上入れることもあります。

糸リフト(スレッドリフト)の本数を少なくして安く済ませるのはアリ?

費用を抑えるために本数を少なくする選択は可能ですが、過度に減らすと十分なリフトアップ効果が出ないリスクがあります。

見た目の変化が物足りない、左右差が出るなどの不満につながることもあるため、価格と効果のバランスを重視して適切な本数を選ぶことが大切です。

糸リフト(スレッドリフト)は片側・両側で何本ずつ入れるのが正解?

基本的には左右対称に入れるのが理想です。

たとえば片側3本ずつで合計6本など、バランスよく配置することで自然な仕上がりが得られます。

ただし、顔の左右差が目立つ方は、医師が本数を調整しながら施術するケースもあります。

糸リフト(スレッドリフト)は男女によって必要な本数は違う?

はい、一般的に男性は筋肉や皮膚が厚く脂肪も多いため、本数が多く必要になる傾向があります。

一方、女性は皮膚が柔らかく、少ない本数でも効果が出やすい場合が多いです。

とはいえ、男女差よりもたるみの状態や肌質の個人差のほうが重要です。

糸リフト(スレッドリフト)の効果が出る本数は何本から?

効果が出る本数は施術部位や糸の種類によって異なりますが、最低でも片側2本以上、両側で4本以上が一般的な目安です。

中程度〜重度のたるみの場合は、6〜12本以上の挿入が推奨されることもあります。

少なすぎると満足のいく効果が得られにくいため、医師の診断に基づいた本数設定が重要です。

糸リフト(スレッドリフト)における信頼できるクリニック・医師の選び方は?

糸リフトは医師の経験と技術力が結果を大きく左右する施術です。信頼できる医師を選ぶには、以下のポイントが重要です。

  • カウンセリングで無理な勧誘をせず、丁寧に説明してくれる
  • 症例写真が豊富で、実績がある
  • 糸の種類や本数について細かく相談できる
  • ダウンタイムや副作用、アフターケアについても説明がある
  • 医療機関としての認可や衛生管理が徹底されている

SNSの口コミやレビューだけでなく、実際にカウンセリングを受けて信頼できると感じたかどうかを重視することが後悔しない選択につながります。

糸リフトの名医の見分け方に関してはこちらの記事で詳しく紹介しています。

糸リフトで大切なのは自分に合った本数選び

糸リフト(スレッドリフト)は、たるみの引き上げと肌の若返りを同時に叶える人気の美容施術です。
ただし、その効果をしっかり実感するには、何本入れるかが非常に重要なポイントとなります。

必要な本数は人それぞれ異なり、たるみの程度や年齢、顔の骨格、肌質、使用する糸の種類によっても最適な本数は変わります。
たくさん入れれば効果が高いというわけではなく、顔のバランスや目的に合わせた本数設計が求められます。

また、糸の本数が増えると費用やダウンタイムのリスクも変化するため、コストや体への負担も考慮しながら、適切な施術プランを立てることが大切です。

初めて受ける方は不安もあると思いますが、実績あるクリニックで丁寧なカウンセリングを受けることで、自分に本当に合った糸の本数を見極めることができます。

リナートビューティークリニックでは、「通ってよかった」といわれるクリニックづくりに努めています。糸リフト以外の選択肢も含め、無理なく効果的な提案をさせていただきます。

糸リフトの本数や選び方に不安があるなら、一度リナートビューティークリニックの無料カウンセリングで相談してみてくださいね。

この記事を書いた人

リナートビューティークリニック編集部は、美容医療に関する正確でわかりやすい情報をお届けする専門チームです。
患者さまの不安や疑問を解消できるよう、最新の治療情報や症例、施術のメリット・デメリットまで丁寧に解説しています。
「嘘のない美容医療」をコンセプトに、安心して施術をご検討いただける情報発信を心がけています。

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