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糸リフトのデメリットとは?後悔しないために知っておくべきポイント

フェイスラインの引き締めやたるみの改善を目的に、多くの方が選択している糸リフト(スレッドリフト)。切らずにリフトアップできる点や即効性の高さから、近年ますます人気が高まっています。

しかし、糸リフトにもデメリットや注意点があることはご存じでしょうか。施術を受けた後に思っていたより効果が続かなかった、引きつれが気になる、他の施術のほうがよかったかもしれないと後悔してしまう方も少なくありません。

この記事では糸リフトの代表的なデメリットとその原因、部位や年齢によって異なる注意点、そして後悔しないための選び方について紹介します。

目次

糸リフト(スレッドリフト)でよくある誤解とは?

糸リフト(スレッドリフト)は、皮膚の内側に特殊な医療用の糸を挿入し、たるんだ皮膚を物理的に引き上げる美容施術です。使用される糸は体内で自然に吸収されるPDO、PCLなどの素材が主流で、コラーゲン生成を促すことで引き上げ効果と肌の若返りを同時に狙える点が特徴です。

一方で、施術に関する情報がSNSやインフルエンサー経由で拡散されるなかで、糸リフトに対する誤解や過度な期待が生じているのも事実です。

たとえば、糸をたくさん入れれば効果が高い、一度入れれば永久に効果が続く、必ず痛みや違和感が出るといった認識は、正しい情報とは言えません。

糸リフトの効果は、糸の本数や種類、挿入部位、そして何より医師の技術によって大きく左右されます。

さらに、術後の腫れや違和感は一時的なものであり、適切なダウンタイムを経れば自然に落ち着くケースがほとんどです。

糸リフト(スレッドリフト)の主な5つのデメリット

糸リフトは切開を伴わずにリフトアップができる画期的な施術ですが、あくまで医療行為である以上、一定のデメリットや注意点も存在します。正しく理解したうえで施術を検討することが、後悔のない選択につながります。ここでは5つのデメリットについて紹介します。

効果の持続が限られている

糸リフトは永続的な効果を期待する施術ではなく、時間の経過とともにリフトアップ効果は徐々に薄れていきます。使用する糸の素材や本数、個人の皮膚状態にもよりますが、効果の目安はおおよそ半年〜1年半程度。定期的なメンテナンスが前提となるため、長期的な美容プランを考える必要があります。

ダウンタイムによる内出血・腫れ・違和感

切らない施術といっても、針やカニューレを使用するため、どうしても内出血や腫れが発生する可能性があります。とくに血管が豊富な部位ではアザが残ることも。また、施術直後は引きつれや鈍痛、異物感などが数日〜1週間程度続くケースもあります。

表情の引きつれや左右差が出る可能性

糸の挿入位置や引き上げ方向が不適切だと、表情を動かしたときに違和感を覚えたり、左右でバランスが崩れることがあります。これは医師の技術や経験に大きく左右されるため、慎重なクリニック選びが不可欠です。

肌が薄い人は糸が透けることも

皮膚が薄く脂肪層が少ない人の場合、糸の形状がうっすらと透けて見えることがあります。とくに鼻や目の下などのデリケートな部位では注意が必要で、糸の選択や挿入位置を工夫する必要があります。

長期的に繰り返すと組織が硬くなる可能性

糸リフトを何度も繰り返すと、糸の刺激によって線維化が進み、皮膚の深層組織が硬くなる可能性があります。過剰な施術や短期間での繰り返しは避け、必要に応じて間隔を空けるなど、施術計画を立てたうえで判断することが大切です。

年代別に見る糸リフト(スレッドリフト)のデメリット

年代おすすめの糸の種類施術本数の目安備考
20代ショッピングリフト(PDO系)細めのコグ付きリフト(軽度)10~20本前後(全顔)小顔・たるみ予防が目的。強力なリフト糸は避けるのが無難。
30代テスリフト・ミントリフト・コグリフト系16~24本程度(片側8~12本)軽~中度のたるみに適応。自然なリフト感を重視する設計が理想。
40代テスリフト・Gコグ・ミントリフトなど+ショッピングリフト併用24~40本程度(部位ごとに調整)部分ごとの補強を含めて本数が増加。併用施術の検討も◎
50代以上Aスレッド・G-shape・高密度コグ糸など30本以上(顔全体)単独施術では限界あり。ハイフ・ヒアルロン酸・脂肪吸引などとの併用が基本。

糸リフトは幅広い年代で受けられる美容施術ですが、年齢によって得られる効果や注意すべき点には違いがあります

たとえば、20代では必要以上の施術が逆効果になることもあり、50代では糸リフト単体では満足できない可能性もあります。

ここでは、各年代で起こりやすい糸リフトのデメリットや限界について詳しく解説します。

20代|将来のたるみリスクや皮膚ダメージに注意

年代おすすめの糸の種類施術本数の目安備考
20代ショッピングリフト(PDO系)細めのコグ付きリフト(軽度)10~20本前後(全顔)小顔・たるみ予防が目的。強力なリフト糸は避けるのが無難。

20代での糸リフトは、明確なたるみ改善というより「小顔になりたい」「将来のたるみ予防」といった目的で選ばれることが多いです。

しかし、まだ皮膚の弾力が高いこの年代では、糸の刺激が逆に皮膚を傷つけたり、将来的に皮膚が硬くなったりする可能性も。

無理に引き上げることで不自然な輪郭になるリスクもあるため、施術の必要性を慎重に見極める必要があります。

30代|効果と自然さのバランスに配慮を

年代おすすめの糸の種類施術本数の目安備考
30代テスリフト・ミントリフト・コグリフト系16~24本程度(片側8~12本)軽~中度のたるみに適応。自然なリフト感を重視する設計が理想。

30代では、口元のたるみやフェイスラインのもたつきなど、軽度な加齢サインが出始める時期です。

ただし、まだ土台がしっかりしている分、糸を強く引き上げすぎると表情が不自然になったり、左右差が目立つケースもあります。

また、出産やホルモンバランスの影響で肌質が揺らぎやすい世代でもあるため、ダウンタイムや施術直後の反応には注意が必要です。

40代|本数・組み合わせによる負担増に注意

年代おすすめの糸の種類施術本数の目安備考
40代テスリフト・Gコグ・ミントリフトなど+ショッピングリフト併用24~40本程度(部位ごとに調整)部分ごとの補強を含めて本数が増加。併用施術の検討も◎

40代になると本格的なたるみが進行するため、糸の本数や強度が増えやすく、それに伴い費用やダウンタイム、内出血・腫れのリスクも上がります。

また、糸リフト単独では満足な効果が得られにくく、ヒアルロン酸注入やハイフとの併用が必要になるケースも多いため、全体のプランニングと予算設計が重要です。

50代以上|糸だけに頼るのは難しい場合も

年代おすすめの糸の種類施術本数の目安備考
50代以上Aスレッド・G-shape・高密度コグ糸など30本以上(顔全体)単独施術では限界あり。ハイフ・ヒアルロン酸・脂肪吸引などとの併用が基本。

50代以降になると、たるみの深度や皮膚の厚み、筋肉の衰えなどの要因が複雑になり、糸リフト単体では十分なリフトアップ効果が得られないことも。

無理に引き上げると糸の負荷が大きくなり、引きつれや違和感が残りやすくなります。

必要に応じてフェイスリフト手術や脂肪吸引との併用を検討するなど、選択肢の見直しが求められる世代です。

部位別に見る糸リフト(スレッドリフト)の注意点と限界

部位推奨される糸の種類本数の目安備考
ほうれい線コグ付きリフト糸(テスリフト、ミントリフトなど)両側で4〜8本深い溝にはヒアルロン酸や脂肪注入との併用が効果的
顎下・フェイスラインコグ糸+ショッピングリフト併用両側で8〜12本脂肪量が多い場合は脂肪溶解注射や吸引を併用
テスリフトノーズ、Gコグノーズなど専用糸1〜2本(片側)高度な技術が必要なため、熟練医師に限る
人中・こめかみ細径のコグ糸や吸収糸両側で各2〜4本神経や血管の集中部位のため、安全性重視が前提

糸リフトは顔全体のたるみに対応できる一方で、部位によっては「効果の限界」や「技術的な難しさ」が存在します。このセクションでは代表的な部位ごとの注意点や施術時に留意すべきポイントを解説します。

ほうれい線│完全な改善は難しいことも

部位推奨される糸の種類本数の目安備考
ほうれい線コグ付きリフト糸(テスリフト、ミントリフトなど)両側で4〜8本深い溝にはヒアルロン酸や脂肪注入との併用が効果的

糸リフトは皮膚を引き上げることでシワやたるみの印象を軽減しますが、ほうれい線そのものを消す施術ではありません。特に深い溝が刻まれている場合は、糸だけでは十分に改善できず、ヒアルロン酸注入や脂肪注入などの併用が必要になるケースもあります。また、過剰な引き上げで口元が不自然になってしまうリスクもあるため、「浅く目立ちにくくする」ことを目的に施術プランを立てることが重要です。

顎下・フェイスライン│脂肪が多いと効果が出にくい

部位推奨される糸の種類本数の目安備考
顎下・フェイスラインコグ糸+ショッピングリフト併用両側で8〜12本脂肪量が多い場合は脂肪溶解注射や吸引を併用

フェイスラインのもたつきや顎下のたるみは、糸リフトでもっとも人気のある部位ですが、皮下脂肪が厚い方は糸だけでは十分にリフトアップ効果が得られないことがあります。この場合、脂肪溶解注射や脂肪吸引との併用が推奨されることも。脂肪層のボリュームや皮膚のたるみ具合を的確に評価し、複数の手法を組み合わせたアプローチが必要です。

鼻・人中・こめかみ│医師の技術が問われ、トラブルリスクも高い

部位推奨される糸の種類本数の目安備考
テスリフトノーズ、Gコグノーズなど専用糸1〜2本(片側)高度な技術が必要なため、熟練医師に限る
人中・こめかみ細径のコグ糸や吸収糸両側で各2〜4本神経や血管の集中部位のため、安全性重視が前提

鼻や人中、こめかみなどの細かいパーツへの糸リフト施術は非常に高度な技術が求められます。特に鼻は血流が複雑で、誤った挿入により皮膚壊死や感染などの重大なトラブルに発展する可能性も。

また、人中やこめかみのように神経が集中する部位では、術後に痛みやしびれが残るリスクもあります。これらの部位への施術は、経験豊富で解剖学的知識に優れた医師のもとでのみ行うべきです。

ハイフやヒアルロン酸との比較で見る糸リフト(スレッドリフト)のデメリットとは?

糸リフトはリフトアップ効果の高い美容施術ですが、すべての悩みに万能というわけではありません

同じくたるみ改善や小顔効果を目的とする施術には、ハイフ(HIFU)やヒアルロン酸注入といった方法もあり、それぞれ得意とするアプローチが異なります。

ここでは、それらの施術と糸リフトを比較しながら、糸リフトならではのデメリットや限界について詳しく解説します。

ハイフやヒアルロン酸との違い

糸リフトはたるみの物理的な引き上げに長けている一方で、肌のハリ改善やボリューム補充にはあまり効果がありません。
ハイフ(HIFU)は肌の深層を熱エネルギーで引き締めることでリフトアップ効果が得られ、皮膚表面のたるみや軽度のたるみに効果的です。またヒアルロン酸は凹みの補正やリフト感の演出に向いており、糸リフトでは改善しきれない部分(ほうれい線の根本、こめかみのボリューム)などに活用されます。

糸リフトは引き上げ、ハイフは引き締め、ヒアルロン酸は補うという役割で、組み合わせることで相乗効果が期待できます。

糸リフト単独では難しいケースもある

皮膚が厚く脂肪が多い場合
皮膚がたるみすぎている場合
骨格によるたるみの影響が大きい場合

このようなケースでは、糸リフト単独での引き上げに限界があるため、脂肪吸引やフェイスリフト手術、ヒアルロン酸注入、ハイフとの組み合わせが推奨されます。

特に中年以降でたるみが進行している人は、糸リフトのみだと思ったより変化が少ないと感じることも少なくありません。

糸リフト(スレッドリフト)のデメリットを回避するための対策

糸リフトには確かな効果が期待できる一方で、リスクやデメリットを完全にゼロにすることはできません。しかし、術前の準備やクリニック・医師の選び方、施術後のケアによって、トラブルの可能性を大きく下げることが可能です。

ここでは、後悔のない施術を受けるために、具体的にどのような点に注意すべきかを解説します。事前にリスクを理解し、万全の体制で施術に臨みましょう。

経験・症例・カウンセリング力を加味した医師選びが最重要

糸リフトの成功は、医師の経験や技術に大きく左右されます。顔の構造を理解したうえで、適切な糸の選定・挿入角度・深さ・本数を判断できる医師であるかどうかが重要です。また、症例写真の提示や過去の実績をしっかり確認し、自分の理想に近い施術を行っているかを見極めましょう。初回のカウンセリングでは、リスクや副作用も含めて丁寧に説明してくれる医師を選ぶことが、後悔しないための第一歩です。

無理に多本数を勧められるケースは注意

施術費用が糸の本数×単価で決まるクリニックでは、本当に必要な本数以上を勧められるケことも存在します

特に相場よりも極端に安価なクリニックでは、施術回数や本数で利益を出そうとする傾向があるため注意が必要です。

自分に適した本数かどうかは、医師の見立てだけでなく、自身の年齢やたるみの状態、過去の施術歴などを踏まえ、納得のうえで判断しましょう。

施術後のケアを怠らない

糸リフト後のダウンタイムは比較的短いとはいえ、施術直後の過ごし方によって仕上がりに差が出ることがあります。具体的には、強い表情の動きやマッサージ、うつぶせ寝などは避けるべきです。また、飲酒・喫煙・入浴といった血行を促す行動も数日間は控えましょう。アフターケアについてはクリニックから詳細な指示がありますので、必ず守ることがトラブル回避のポイントになります。

糸リフト(スレッドリフト)のデメリットに関するよくある疑問

糸が透けて見えるのは本当?肌が薄いとどうなる?

はい、肌が極端に薄い方の場合、ごく稀に光の加減や角度によって糸のラインが浮いて見えることがあります。特に目の下やこめかみなどの繊細な部位では注意が必要です。気になる方は、事前に医師へ肌質や部位の適性を相談しましょう。

糸リフトで顔が大きくなるって本当?

一時的に顔が大きく見えることはあります。これは施術後の腫れや浮腫(むくみ)によるものがほとんどで、通常は数日〜1週間程度で落ち着いていきます。ただし、無理な位置への挿入や過剰な本数を入れると、ボリューム感が出すぎてしまうケースもあるため、施術設計は慎重に行う必要があります。

溶ける糸でも肌に悪影響はある?

一般的に使用されているPDOやPCLなどの溶ける糸は生体適合性が高く、安全性の高い素材です。体内で自然に分解・吸収されていきますが、稀に分解過程で炎症反応やしこりが生じることがあります。肌質や過去のアレルギー歴を医師に伝えることで、リスクを最小限に抑えることが可能です。

韓国と日本の糸リフト、安全性は違う?

韓国は美容医療が非常に進んでおり、施術費用も日本より安価な傾向がありますが、安全性はクリニック・医師によって大きく差があります。カウンセリングが不十分だったり、日本語対応が限定的な場合もあるため、言語や術後フォローを含めた体制を十分に確認することが重要です。一方、日本では医師の資格や広告規制などが比較的厳しく、術後のトラブル対応も受けやすい環境にあります。

表情の引きつれはいつまで続く?

軽度の引きつれ感は施術直後に起こることがありますが、通常は1週間〜2週間程度で改善していきます。ただし、無理な角度で糸を入れた場合や過剰な本数を入れたケースでは、表情に不自然さが残ることもあるため、医師の技術が重要です。

糸リフトを繰り返すと皮膚が硬くなるって本当?

繰り返し施術を行うことで、挿入部位周辺に線維化(硬くなる現象)が起こることがあります。適切な間隔を空けずに施術を重ねたり、不要に深い層へ糸を入れたりすることでリスクが高まります。計画的なメンテナンスが必要です。

糸リフトは20代でもやる意味ある?

20代でも顔の輪郭を整えたい、小顔に見せたいといった目的での施術は一定の効果があります。ただし、皮膚のたるみが少ない年齢層では、他の施術(ハイフやヒアルロン酸)との組み合わせや慎重な適応判断が求められます。

鼻や人中への糸リフトは安全?

鼻・人中は血管や神経が複雑なため、特に高度な技術が必要な部位です。誤った位置に挿入すると内出血や感染のリスクが高まります。施術実績が豊富で、症例写真をしっかり提示してくれる医師を選ぶことが前提となります。

まとめ|糸リフト(スレッドリフト)のデメリットを理解して納得できる選択を

糸リフトは、たるみの改善やフェイスラインの引き締めに効果的な施術ですが、メリットだけでなくデメリットや限界も正しく理解しておくことが大切です。持続期間には個人差があり、部位によっては効果が出にくいことや、術後のダウンタイム・違和感などにも配慮が必要です。

また、施術の結果は医師の経験や使用する糸の種類・本数、挿入部位の設計によって大きく左右されます。「なんとなく安いから」「SNSで話題だから」といった理由でクリニックを選ぶのではなく、自分の肌や希望に合った施術内容を提案してくれる医師を選ぶことが、後悔しないための近道です。

リナートビューティークリニックでは、「通ってよかった」といわれるクリニックづくりに努めています。糸リフト以外の選択肢も含め、無理なく効果的な提案をさせていただきます。

糸リフトのデメリットまでしっかりお伝えしております。糸リフトを検討している方は是非、一度リナートビューティークリニックの無料カウンセリングで相談してみてくださいね。

この記事を書いた人

リナートビューティークリニック編集部は、美容医療に関する正確でわかりやすい情報をお届けする専門チームです。
患者さまの不安や疑問を解消できるよう、最新の治療情報や症例、施術のメリット・デメリットまで丁寧に解説しています。
「嘘のない美容医療」をコンセプトに、安心して施術をご検討いただける情報発信を心がけています。

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