MENU

糸リフトの失敗事例とは?やらなきゃよかったとブログで見かける理由と対策を紹介

「フェイスラインを引き上げて若々しい印象にしたい」「メスを使わずにリフトアップしたい」

そんな願いを叶える施術として人気を集めているのが糸リフト(スレッドリフト)です。

しかし一方で、糸リフトで失敗した、思っていた効果が出なかったという声もSNSや口コミサイトで散見され、不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、糸リフトで起こりうる本当の失敗の例や、ダウンタイム中に現れる一時的な症状との違い、失敗を避けるための医師・クリニック選びのポイントまでをわかりやすく解説します。

目次

糸リフト(スレッドリフト)とは

糸リフト(スレッドリフト)とは、特殊な医療用の糸を皮下組織に挿入し、物理的にたるみを引き上げることで、フェイスラインや頬、口元などのリフトアップを図る治療法です。糸には細かなトゲ(コグ)や円錐状の突起が付いており、皮膚組織に固定されることで持続的な引き上げ効果が得られます。

使用される糸には、体内で自然に分解・吸収されるPDO・PCLなどの吸収性の糸と、長期間皮下に留まるポリプロピレンなどの非吸収性の糸の2種類があり、目的や肌状態、ダウンタイムの許容度に応じて使い分けます。

また、糸の挿入により肌の内部で創傷治癒反応が起こるため、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されて肌質改善やハリ感アップといった肌再生効果も期待できます。

メスを使わずにリフトアップが可能でありながら、即時効果と中長期的な美肌効果を同時に狙えることから、エイジングケア施術の中でも特に注目されている治療法の一つです。

糸リフトの効果についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

糸リフト(スレッドリフト)の効果がある人・ない人

糸リフト(スレッドリフト)は、高いリフトアップ効果と肌再生効果が期待できる反面、すべての方に均等な効果が出るわけではありません。

効果を実感しやすい方・出にくい方には、共通する特徴があります。

糸リフトの効果がある人の特徴

・皮膚のたるみが軽度〜中程度の人
・フェイスラインや頬など、局所的なたるみを引き締めたい人
・30〜50代前半の比較的若い年齢層
・手術を避けたいが、一定のリフト効果を求める人

上記のような方は、糸リフトによる効果を比較的実感しやすいとされています。皮膚のたるみが軽度〜中程度であれば、糸での物理的な引き上げ効果がしっかり発揮されやすく、フェイスラインやほうれい線といったポイント的なたるみにも適応しやすいのが特徴です。

また、30〜50代前半は肌のコラーゲン生成力や弾力が比較的保たれており、糸による刺激による美肌効果も期待できます。切開を伴うフェイスリフトには抵抗があるものの、ナチュラルな変化を望む方にとって、糸リフトは有効な選択肢です。

糸リフトをやらなきゃよかった?効果が出にくい人の特徴

・皮膚のたるみが重度な人
・皮膚や皮下脂肪が厚く、糸が十分に効果を発揮しにくい人
・頬や顎下に大きく脂肪が蓄積している人
・極端な左右差や骨格的なゆがみがある人

・一度で劇的な変化を期待している人

このようなケースでは、糸リフト単独では十分なリフトアップ効果が得られにくい可能性があります。重度のたるみや脂肪の多さは、糸の牽引力を上回るため、期待したような変化が起きづらく、満足度が低くなる傾向があります。

また、糸リフトは少し引き上げる・肌にハリを与えるなどの自然な変化に適しているため、大きなリフトアップを一度で求める場合や構造的な顔の非対称が原因のたるみには、他の施術との併用を提案することもあります

糸リフトの効果についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

糸リフト(スレッドリフト)の失敗とは?ブログでよくある事例を紹介

糸リフトは比較的手軽にたるみ改善ができる人気の施術ですが、間違った施術選択や技術不足により「失敗」と感じてしまうケースも少なくありません

ここでは、実際に多くの方が訴える失敗例と、それぞれの要因について詳しく解説します。

頬がこけたように見える

糸で皮膚を引き上げすぎたり、必要以上に脂肪が移動してしまうと、頬がこけて不健康な印象になることがあります。

特に、もともと皮下脂肪が少ない人に起こりやすい症例です。

糸の挿入部がハゲている

側頭部など髪の毛の生え際から糸を挿入する場合、施術時のテンションや局所炎症により毛根がダメージを受け、脱毛が起こることがあります。

これは一時的なものが多いですが、稀に毛が生えにくくなることもあります。

糸が肌に透けて見える

皮膚の薄い方や、浅い層に糸が挿入された場合、光の加減や角度によって糸が透けて見えることがあります。

特に光の反射が強い場所(頬骨上など)では目立ちやすく、不自然な印象を与える原因になります。

いつまでも痛みや違和感がある

通常、糸リフトの痛みや違和感は数日〜1週間程度で軽減します。

しかし、誤った挿入位置や過度な引き上げにより、神経に触れたり組織が引っ張られすぎている場合、長期にわたって違和感が残ることも。

炎症や感染が原因である場合もあるため、適切な診察が必要です。

期待していた効果がない

「たるみが改善された感じがしない」「すぐに戻ってしまった」などの声は、本数不足・糸の種類の選定ミス・たるみの程度に対する過小評価が要因として考えられます。

事前カウンセリングでのプランニング不足が影響している可能性があります。

糸リフト(スレッドリフト)失敗ではない!ダウンタイム中に見られる症状

糸リフトの施術後には、一時的な副反応や違和感が生じることがありますが、これらの多くは失敗ではなく、正常な回復過程の一部で時間の経過とともに改善します。

ただし、強い痛み・発熱・膿などの異常を感じた場合は、すぐに施術を受けた医療機関に相談しましょう。

糸リフトのダウンタイムについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

顔のひきつれ感

回復までの目安:約1〜2週間程度

施術直後から数日間は、糸が皮下組織に定着する過程で一時的に「表情が引きつる」ような感覚が出ることがあります。

これは糸の張力によるものですが、徐々に馴染んで自然な表情に戻るのが一般的です。

肌に凹凸がある

回復までの目安:数日〜10日程度

糸の挿入直後は、皮膚表面に小さな凹凸や突起が現れることがあります。

これは糸の固定部や引き上げた組織の影響で起こるもので、腫れやむくみが引くことで改善します。

顔が大きくなる

回復までの目安:3〜7日程度で自然に落ち着いてきます

施術後、むしろ顔がパンパンになったと感じる方もいますが、これは腫れや局所的な浮腫による一時的な反応です。

特に施術当日〜3日目は、むくみが強く出やすい傾向にあります。

糸リフトで顔が大きくなったように感じる理由に関してはこちらの記事で詳しく紹介しています。

糸リフト(スレッドリフト)で失敗する原因

糸リフトは比較的ダウンタイムの少ないフェイスリフト施術ですが、技術力・糸の選択・デザイン性などが不足している場合には失敗と捉えられる結果になることもあります

ここでは、糸リフトにおける代表的な失敗の原因とその背景について解説します。

誤った糸リフトの選択

糸リフトにはPDO・PCL・PLAなどの素材があり、それぞれに持続性・柔軟性・コラーゲン生成力が異なります

項目PDO(ポリジオキサノン)PCL(ポリカプロラクトン)PLA(ポリ乳酸)溶けない糸
持続期間約6〜12ヶ月約18〜24ヶ月約12〜18ヶ月半永久的
柔軟性◎柔らかめ◯中程度△やや硬め△硬め
コラーゲン生成力◯やや高い◎非常に高い◎非常に高い×生成なし
向いている人初めての方・20〜40代向けしっかり引き上げたい方・長期持続を希望する方フェイスラインを強く引き上げたい方効果の持続を最優先する方
注意点効果の持続は比較的短めコストはやや高め硬さゆえに違和感を感じるケースも異物感やトラブルのリスクが高く、近年は推奨されにくい

弾力のある厚い皮膚にPDOなどの柔軟性がある糸を選んだ場合は効果が出にくかったり、持続性を求めすぎて溶けない糸を使用した際に異物感やしこりを感じてしまうことも。

このように患者さまの肌質・年齢・希望する仕上がりに適していない糸を選ぶと、リフト力不足や不自然な仕上がりになる恐れがあります。

糸リフトの糸の種類についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

糸リフトの挿入方法が不適切

糸リフトの効果を最大限に引き出すには、挿入位置・深度・方向などのテクニックが極めて重要となります。

たとえば、リフトアップラインの理解が浅いまま糸を挿入すると、思ったような引き上げ効果が得られなかったり、左右非対称になってしまうことがあります。皮膚の浅い層に糸を入れてしまうと、特に皮膚が薄い方では糸が浮き出て見えたり、触れたときに違和感を感じる原因にもなります。

また、強く引きすぎたり角度が悪かった場合には、皮膚の表面に凹凸やしこりが形成されることもあります。さらに、誤った位置に挿入してしまうと、顔面神経や血管を損傷するリスクも否定できません。特にこめかみやフェイスラインなど、繊細な部位では高い技術力が求められます。

糸リフトは糸を入れるだけのように見えて、実際には非常に高度な解剖知識と繊細な手技が必要な医療行為です。

そのため、挿入方法の質は施術の満足度を大きく左右する要素となります。

安さだけで選ぶのではなく、医師の技術力や実績をしっかり確認することが失敗を回避する鍵です。

経験不足の医師・説明不足のカウンセリング

糸リフトは、患者一人ひとりの顔の骨格・皮膚の厚み・たるみの状態に応じて、使用する糸の種類・本数・挿入角度などを的確に判断する必要があります。しかし、経験の浅い医師の場合、判断が甘く不適切な糸選びや本数設定をしてしまうことがあります。

また、カウンセリング時にリスクやダウンタイムについて十分な説明がなければ、術後に聞いていたのと違うと感じて不信感を抱くケースも少なくありません。特に、顔のひきつれや腫れ、糸の浮き出しなど一時的な症状も、説明がなければ失敗と誤解されやすいものです。

さらに、術後のフォロー体制が整っていないと、万が一のトラブルに対応できず、結果的に後悔や医師とのトラブルにつながってしまいます。

信頼できる医師とは、経験が豊富であることはもちろん、術前の説明が丁寧かつ具体的で、術後の不安にも真摯に対応してくれる存在です。価格だけでなく、対応の誠実さも判断基準にしましょう。

糸リフト(スレッドリフト)で失敗しないための3つのポイント

思ったような効果が出なかった、違和感が残ってしまったといった後悔を避けるためには、クリニック選びが重要です。

ここでは、糸リフトで失敗しないための3つのポイントを紹介します。

実績あるクリニックや医師を選ぶ

糸リフトは医師の経験や技術力によって、仕上がりの自然さや効果の持続性が大きく変わります。特にスレッドの挿入角度や層の選定は繊細な作業であり、熟練した医師でなければ理想的な結果は得られません。症例数が豊富なクリニックでは、多様な顔立ちや年齢層に対応した経験が蓄積されており、失敗リスクを最小限に抑えやすくなります。

施術前のカウンセリングでは、リスクや副作用についても包み隠さず説明してくれる医師かどうかをチェックしましょう。信頼関係を築けるかどうかも、施術成功の重要な鍵となります。

価格だけで選ばない

糸リフトは価格だけを基準に選ぶと、後悔するリスクが高まります。特に「○本○万円」などのパッケージプランには、PDO・PCLなど糸の種類や挿入方法が曖昧なまま提供される場合もあり、十分な効果が得られないケースがあります。

また、安さを優先するあまり経験の浅い医師が担当したり、十分なカウンセリングや術後フォローが受けられなかったりすることも。

費用面はもちろん重要ですが、安さより信頼性と安全性を重視することが、失敗を避けるためには不可欠です。施術内容と価格のバランスが取れているかを冷静に見極めましょう。

SNSの情報を鵜呑みにしない

SNSでは糸リフトによる劇的ビフォーアフターの写真が多く出回っていますが、それらは加工や照明効果、ポージングの工夫によって実際より良く見せられている場合があります。

また、インフルエンサーが無料または報酬を受けて紹介しているケースもあり、必ずしも中立的とは限りません。

さらに、SNS上では施術直後はこう見えるが、数日後にどうなったのかといった経過や、何本入れたのか、医師の経験は豊富なのかといった情報が不足していることも多く、リスクの把握が困難です。

施術を検討する際はSNSの情報を参考にしつつも、公式な医療機関の情報やカウンセリングでの確認を重視しましょう。

糸リフト(スレッドリフト)の失敗に関するよくある質問

糸リフトで失敗したらどうしたらいいの?

まずは施術を受けたクリニックに相談し、状態の確認と対応方針を聞くことが第一です。場合によっては、セカンドオピニオンを得ることも検討しましょう。状態に応じて、糸の抜去・溶解・修正施術が可能なこともあります。

糸リフトに失敗したら返金してもらえる?

返金の可否はクリニックの規定や契約内容によります。多くの美容医療では「医療行為」であることを理由に、結果に対する保証や返金義務はないケースが一般的です。ただし、明らかな施術ミスや対応の不備があれば、交渉や消費生活センターへの相談も視野に入ります。

糸リフトの失敗は治る?

状態によりますが、軽度の不自然な引きつりや違和感は時間とともに改善することが多いです。一方で、糸の露出や凹凸、左右差などが強い場合は、医師による処置や修正施術が必要になります。糸の種類や挿入部位によっては抜去が困難なこともあるため、慎重な対応が必要です。

失敗した芸能人はいる?

SNSやネット上では「失敗したのでは?」と噂される芸能人もいますが、公式に失敗を公表しているケースは非常に稀です。あくまで憶測が多く、信ぴょう性の高い情報は限られています。信頼できる医療情報に基づいて判断することが重要です。

糸リフトの失敗時は再施術は可能?

多くの場合、状態が安定すれば再施術は可能ですが、施術時期や残っている糸の位置、肌状態によって制限があることも。特にトラブル後の再施術は、経験豊富な医師による診断が不可欠です。トラブルの再発を防ぐためにも、慎重な検討とカウンセリングが求められます。

後悔しない糸リフト(スレッドリフト)のために

糸リフトは、メスを使わずにリフトアップやたるみの改善が期待できる優れた美容施術ですが、術後の満足度は医師の技術力・施術プランの適正さ・患者自身の理解と準備に大きく左右されます。

失敗と感じる要因の多くは、期待値とのギャップや術後の変化への知識不足、信頼できるクリニック・医師の選定ミスに起因します。

SNSの情報や価格だけで判断せず、実績のある医師にしっかりと相談し、自分に合った治療方針を立てることが何より大切です。

糸リフトで後悔したくないと考える方こそ、事前の情報収集・カウンセリングの質・クリニック選びを丁寧に行い、納得した上で施術に進みましょう。正しい知識と信頼関係に基づいた施術こそが、満足度の高い結果を生み出す鍵です。

よくある糸リフトで後悔する理由についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

この記事を書いた人

リナートビューティークリニック編集部は、美容医療に関する正確でわかりやすい情報をお届けする専門チームです。
患者さまの不安や疑問を解消できるよう、最新の治療情報や症例、施術のメリット・デメリットまで丁寧に解説しています。
「嘘のない美容医療」をコンセプトに、安心して施術をご検討いただける情報発信を心がけています。

目次