ヒアルロン酸は、体内に元々存在する保湿成分で、主に皮膚や関節に多く含まれています。美容医療では、加齢により減少したハリやボリュームを補うために、注入してしわやたるみ、輪郭などを整える治療に使われます。

注入当日は、激しい運動・長時間の入浴・サウナ・飲酒・注入部位のマッサージは避けてください。腫れや内出血を抑えるため、なるべく安静に過ごすことをおすすめします。

ヒアルロン酸は体内で自然に吸収されるため、やめたからといって肌が悪化したり、老けて見えるようになることはありません。効果が徐々に薄れていき、元の状態に戻っていくのみです。

過剰に注入すると、不自然な膨らみや凹凸が生じる場合があります。特にほうれい線や涙袋など、繊細な部位では注意が必要です。当院ではナチュラルな仕上がりを大切にし、必要最小限の量での施術を心がけています。

部位や目的によって異なりますが、1cc前後から始めることが一般的です。例えば涙袋や唇などの小範囲では0.5〜1cc、頬のリフトアップには1〜2ccが目安になります。診察にて最適な量をご提案いたします。

使用する製剤や注入部位によりますが、6ヶ月〜1年半程度効果が持続することが一般的です。繰り返しの施術で効果を長くキープすることも可能です。

注入直後から効果を実感できます。多少の腫れやむくみが落ち着いた後（1〜2日）に、より自然な仕上がりになります。

内出血が出た場合は、冷やすことで早期の鎮静化が期待できます。また、ビタミンK配合のクリームを塗布したり、メイクでカバーすることも可能です。通常1週間ほどで自然に消えていきます。

口元やフェイスラインに注入した場合、当日は極力避け、少なくとも2〜3日後以降の受診をおすすめします。歯科治療で顔に圧力がかかると、注入部位に影響が出る可能性があります。

当日は控えることをおすすめします。アルコールは血行を促進し、腫れや内出血が悪化する可能性があるためです。翌日以降、症状が落ち着いていれば少量であれば問題ありません。

当日はシャワーのみにして、入浴・サウナ・岩盤浴などは避けてください。翌日以降、腫れが引いていれば通常通り入浴可能です。

どちらも肌のハリや弾力に関わる成分ですが、ヒアルロン酸は保湿とボリュームアップ、コラーゲンは構造的な支えや再生力を高める役割があります。注入剤としては、ヒアルロン酸の方が即効性・安全性が高く、現在主流となっています。

ごく稀に、血管内に誤って注入された場合、血流障害を起こすリスクがありますが、熟練した医師が適切に施術することでリスクは最小限に抑えられます。当院では万一に備え、溶解剤（ヒアルロニダーゼ）も常備し、即時対応できる体制を整えています。